赤ぼっこの基本情報
青梅市の市街地のこれほど近い場所にこれほど展望の良い場所があったなんて気がつきませんでした。
健脚の方には物足りないコースかも知れませんが、冬場の雪のない安全なコースを探している方にはおすすめのコースです。
山名 | 赤ぼっこ(あかぼっこ) |
標高 | 409.5m |
場所 | 東京都青梅市和田町 |
駐車場 | 釜の淵公園駐車場(無料) |
三角点 | 三角点あり |
備考 |
駐車場情報
釜の淵公園駐車場
多摩川の河川敷のそばにある公園利用者のための無料駐車場で、24時間開放されています。
位置 | 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。 |
料金 | 無料 |
駐車可能台数 | 約13台 |
最終確認日 | 2023年12月23日(土) |
備考 |
登山ルート情報
釜の淵公園駐車場~赤ぼっこ~天祖神社ルート
このルートは、駐車場から住宅街を抜けるまでと、天祖神社から駐車場までが車道歩きになりますが、赤ぼっこからの素晴らしい見晴らしは捨てられません。冬の運動不足になりがちな時期にぜひ登ってみてください。
出発地点 | 釜の淵公園駐車場 |
所要時間 | 3時間48分 |
登山ルート | 釜の淵駐車場~旧二ツ塚峠~馬引沢峠~赤ぼっこ~天狗岩~赤ぼっこ~馬引沢峠~旧二ツ塚峠~天祖神社~釜の淵駐車場 |
トイレ、コンビニ情報
トイレ情報
- 釜の淵公園内に管理されたきれいなトイレがあります。
- 天祖神社内に簡易トイレがあります。
コンビニ情報
国道411号線沿いや青梅市街にたくさんあります。
赤ぼっこ登山記録のスライドショー
下の「赤ぼっこの登山記録」とほぼ同じ内容になります。
再生時間は7分半ほどです。時間のある方はスライドショーで今回の赤ぼっこの登山ルートをお楽しみください。(BGMが流れます。音量に注意してください。)
赤ぼっこの登山記録
山行日 | 2017年12月26日(火) |
山行形態 | 単独 |
天候 | 晴れ |
かんぽの宿の裏に釜の淵公園利用者用の無料駐車場があります。24時間開いているので、朝早くから歩き始めたい方には便利な駐車場です。
駐車場内はきれいに舗装されており、白線で区画されている管理された駐車場です。
トイレは駐車場内にはありません。駐車場から公園内へ100mほど下っていくと大きな屋根に白い壁の公衆トイレがあります。トイレは男女別で、きれいに管理されています。
駐車場から国道411号線へ出て、右へ100mほど進むと「ザ・すばる」、「ペット斎場」の看板があるところを左へ曲がります。ここを曲がるとしばらく住宅街になります。
道はあまり広くなく、しばらくすると小川沿いに歩くことになります。
長淵山ハイキングコースの起点に到着
道なりに舗装道路を進むと道が左右に分岐する場所に出ます。ここから「長淵山ハイキングコース」の案内板が出出来ますので安心して歩くことができます。ただ地図のどこを見ても「長淵山」という山は見つかりません。
しばらくはこの案内板にしたがって歩きます。まだ舗装道路が続きますが、しだいに森の中に入り、砂利道になってきます。
駐車場から40分ほどで二ツ塚峠へ到着しました。案内板の目的地は「馬引沢峠・天狗岩」です。本当の目的地は「赤ぼっこ」なのですが、まだ出て来ません。
二ツ塚峠からは少しの間下り坂になります。12月は落葉で登山道が覆われていて下がみえません。意外と大きめの石がゴロゴロしていて足首を捻挫しそうになるのでゆっくり歩くようにしましょう。
二ツ塚峠から20分ほどで馬引沢峠に到着します。峠なので青梅側から日の出町側へ抜ける道だと思うのですが、日の出側にはゴミの処分場が出来たため無くなってしまったようです。
ここから先はずっと処分場のフェンス沿いに歩くことになります。ごみ特有の臭いは全くありませんが、騒音は結構あり、静かな山歩きというわけにはいきません。
ただ、週末であれば処分場も休みだと思うので土日祝祭日に歩くと良さそうです。
中にはこんな感じの場所もあります。左がごみ処分場です。フェンスと山の斜面に挟まれてとても狭く感じますが、ずっと続くわけではないのでご心配なく。
ここでごみ処分場のフェンスとはお別れです。案内板にしたがって右へ進みます。
進む方向は、「天狗岩、梅の公園」方向です。目的地「赤ぼっこ」は天狗岩の手前にあります。
しばらく進むと、やっと「赤ぼっこ」の名前が出て来ました。素晴らしい展望まであと100mです!
赤ぼっこ山の見晴らしは最高!
駐車場から1時間20分で赤ぼっこに到着しました。深い森を抜けるといきなり視界が開け、この景色が広がります。細長く突き出た半島のような山頂に、1本の木が真っすぐに伸びる姿が印象的です。
赤ぼっこは、南側以外はほぼ全方向見渡せる素晴らしい場所です。山頂は細長く広いスペースはありませんが、ベンチが2脚設置されています。
山頂には、山頂を示す銘板ポールとその前に三等三角点があります。正面に見えるのは、青梅の吉野梅郷付近の街並みです。青梅線の駅でいうと日向和田駅や二俣尾駅方向です。
正面奥には飯能や秩父の山並みが広がります。その奥には空気が澄んでいれば群馬の山並みまで見通せます。
山頂には「赤ぼっこ」の由来が書かれています。
赤ぼっこ
1923年(大正12年)9月1日に起きた関東大震災、この付近の表土が崩れ落ち赤土が露出した山となったそうです。それ以来、地元ではこの付近を「赤ぼっこ」と呼ぶようになりました。
和田町自治会は、和田町森林組合の協力を得て、平成20年に東京都の「花粉の少ない森づくり運動」の一環として、杉の木を伐採し山桜を植樹、平成27年にソメイヨシノ、ゲンカイツツジを植栽するなどハイキングの休憩スポットとして整備、管理を行っています。
平成28年3月
山頂には地元の方でしょうか、手作りの案内板を設置してくれています。
その方向を見るとちゃんとスカイツリーと新宿の高層ビル群が確認できました。
左側(西側)を見ると大岳山方面と書かれた案内板があります。
大岳山とその手前の東側が伐採された山が麻生山です。麻生山は北東から南東にかけての見晴らしが素晴らしい山で、おすすめです。
赤ぼっこ山には他にもまだたくさん案内板があります。筑波山方面を見てみましょう。
遠くに筑波山が肉眼でも確認できました。それにしても汚れた空気の帯がはっきりと確認できます。おそらく江戸時代くらいまではこんな汚れた空気の帯はなかったのでしょう。
赤ぼっこ山の先端にも案内板があります。栃木県の日光男体山方面と書かれています。
ちょっと雲に隠れていますが、白い雪が被った山並みが肉眼でも確認できました。
赤ぼっこ山は標高が409mしかありませんがこのくらいの山だと街並みがよくわかって楽しいものです。この町は吉野梅郷近辺で、町の右よりに樹木が生えている線が縦にありますが、多摩川に沿って生えている木々です。
赤い橋が3つほど確認できます。
右側には青梅駅周辺の街並みと遠くには筑波山が肉眼でも確認できます。
もう一度左側を地図とコンパスを使って確認していると日の出山を確認できました。
天狗岩へ
赤ぼっこの展望を十分に楽しんだら、案内板に何度も出てきた「天狗岩」を向かいましょう。この案内板のところまで戻り、天狗岩方面へ進みます。案内板には500mとあります。
途中で急な階段を下り、岩場を登り返すと天狗岩に到着します。赤ぼっこからは10分足らずでした。
見晴らしは赤ぼっこを見た後なのでがっかりしてしまいます。赤ぼっこからみえる吉野梅郷方面の街並みが見えるだけです。また赤ぼっこほどの広さは全くなく、ベンチなどもありません。
長居ができるところではないのですぐに赤ぼっこへ戻ることにしました。
天狗岩から天祖神社へ下山
天狗岩からの展望にがっかりしたので、もう一度赤ぼっこへ行って、それから天祖神社方面へ下山することにしました。「天祖神社」の案内板を見落とさずに進みます。
ここがちょっと間違いやすい場所。左へ下る道が、朝に登ってきた道です。天祖神社へはここを右へ下っていきます。
道なりに下ると青梅市墓地公園内の舗装道路と合流します。
10~20mほど舗装道路を歩くと左に登山道の案内板が出て来ます。ここを登っていきます。
途中、案内板のない分岐に出ます。ここはすぐ先で合流するのでどちらを進んでも大丈夫です。ただ、右へ進むと休憩できる屋根付きのベンチがあります。
これが屋根付きの休憩舎です。日当たりも良いのでゆっくり休憩したいところですが、正面が青梅市墓地公園なのでお墓を見ながら休憩することになります。
赤ぼっこから1時間ほどで天祖神社に到着します。境内の正面は広くてきれいに管理されています。この場所は、車道から階段をかなり上がったところにあるので人影は殆ど無く静かな神社です。
神社の社務所の奥に小さな簡易トイレがあります。
階段を下り大きな鳥居をくぐると車道に出ます。左へ進み車道を20分弱歩くと駐車場へ到着します。
感想
赤ぼっこの山頂からの展望は本当に素晴らしいのでとにかくおすすめしたい山です。12月下旬である程度冷えた日だったので群馬県や茨城県の山まで見通せましたが、もっと寒くなる1~2月にはもっとくっきりと見えるのではないかと思います。
天狗岩は赤ぼっこへ寄るのであれば、全く寄る必要のないくらいの場所ですが、ちょっと歩き足りないので立ち寄っても良いかもしれません。
マイカー登山の場合、このあたりには駐車場がないので困っていたのですが、釜の淵公園駐車場はお勧めです。
その他の情報
天祖神社のカタクリ
天祖神社の入口の横の斜面がカタクリの花の群生地になっているようです。開花時期は4月の上旬とのことなのでその時期に訪れる予定の方は見落とさないで立ち寄ってみてはいかがでしょう。(場所は上のグーグルマップに橙色のカメラのマークで掲載)