日和田山~物見山

日和田山手前にある二の鳥居より 埼玉県
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日和田山、物見山の基本情報

日和田山手前にある二の鳥居より

コロナによる緊急事態宣言とワクチン接種のため結局4ケ月ほど登山のみならず激しい運動も控えていました。

そのため体力及び筋力は間違いなく落ちていると思い今回は、超初心者コースを歩いてみることにしました。

この山の魅力は、登山口の駐車場から30分ほどの場所にある金刀比羅神社二の鳥居からの見晴しです。

正面には曼殊沙華で有名な巾着田が見えるだけでなく、都内のスカイツリーを始めとする高層ビル群、富士山大岳山御前山などを眺めることができます。

また、日和田山の山頂からは空気の乾燥する冬の晴れた日であれば、茨城県の筑波山が見えます。

一方、物見山の山頂は森に囲まれていて展望は全くありませんが、日和田山だけでは歩き足りないので物見山まで歩くようにしています。

山名 ①日和田山(ひわださん)、②物見山(ものみやま)
標高 ①日和田山:305m、②物見山:375m
場所 ①、②:埼玉県日高市高麗本郷
駐車場 日和田山駐車場(有料:1日300円)
備考

駐車場情報

高麗本郷有料駐車場

高麗本郷にある有料駐車場

位置 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金 有料(300円/日)
駐車可能台数 約50台
最終確認日 2021年12月3日
備考

平日の朝9時前にもかかわらず、駐車場の6割ほどうまっていました。

高麗本郷側から日和田山、物見山を登る場合は、この駐車場が一番便利です。1日300円とリーズナブルなのもうれしいです。

登山ルート情報

日和田山~物見山(往復)

地図で見るとほぼ直線の登山ルートになります。標高もずっと400m以下なので誰でも安心して歩くことができます。

出発地点 高麗本郷有料駐車場
所要時間 2時間30分
歩行距離 6.0km
累積標高 1,021m
登山ルート 高麗本郷駐車場~(男坂)~金刀比羅二の鳥居~日和田山~物見山~金刀比羅二の鳥居~(女坂)~高麗本郷駐車場

所要時間詳細

この所要時間詳細は、202年月に行った際の個人的な山行記録です。年齢、性別、体力等により違いが生じますので参考程度にご利用ください。

上り 高麗本郷有料駐車場~(男坂)~金刀比羅神社二の鳥居(展望台) 29分
金刀比羅神社二の鳥居~日和田山 12分
日和田山~舗装道路と合流 18分
舗装道路と合流~物見山 20分
(小計) (79分)
山頂での休憩 13分
下り 物見山~金刀比羅神社二の鳥居 34分
金刀比羅神社二の鳥居~(女坂)~高麗本郷有料駐車場 24分
(小計) (58分)
合計 2時間30分

トイレ、コンビニ情報

トイレ情報

登山口の先にある公衆トイレ

登山口裏にある公衆トイレ

高麗本郷の有料駐車場から登山口のある森の中へ入るとすぐに男女別のきれいな公衆トイレがあります。

日和田山と物見山の間にある公衆トイレ

物見山への途中にある公衆トイレ

日和田山から物見山へ向かう途中の舗装道路上にある公衆トイレ。男女別のきれいなトイレです。

コンビニ情報

駐車場手前の川越日高線沿いに数軒あります。

おすすめ登山地図

おすすめの登山地図は、昭文社の「山と高原地図/(22)奥武蔵・秩父」です。

日和田山~物見山の登山記録

山行日 2021年9月24日(金)
山行形態 単独
天候 快晴

高麗本郷駐車場から金刀比羅神社二の鳥居へ(所要時間:約29分)

高麗本郷にある有料駐車場

ここが日和田山の登山口の手前にある有料駐車場です。

有料といっても1日300円ととてもリーズナブルです。平日の朝9時前なのですが、もうこんなに先客がいます。

料金箱

駐車場の真ん中には無人の料金所があり、備え付けの茶封筒とえんぴつで車のナンバーを書いて料金箱に入れるシステムになっています。

料金箱

茶封筒に車のナンバーを記入し、茶封筒の中に300円を入れ、封筒ごとこの中に投入します。

田部井淳子記念碑

駐車場の入口には、日本を代表する女性登山家の田部井淳子さんの記念碑があります。

碑文を読むと田部井さんはよく日和田山を訪れていたそうです。エベレストを登るような登山家もこのような低山を好んで歩いていたとは意外です。

登山口への舗装道路

駐車場から登山口へは、舗装道路に沿って上に進みます。

登山口への案内板

登山口を示す案内板がすぐに見えてきます。

登山口

こちらが登山口です。森の中は遊歩道がいくつも整備されていますが、一番右の広い道に沿って進むと間違いありません。

案内板

一番右の登山道入口には、日和田山と物見山周辺の案内図があります。登山道はいくつもあるので何度来ても楽しめそうです。

公衆トイレと休憩舎

登山口を少し上るとすぐに左側に屋根付きの休憩舎と奥にトイレが見えてきます。自販機も設置されているので、下山時には炭酸飲料などで喉を潤せそうです。

登山口裏にある公衆トイレ

こちらが登山口の近くにある公衆トイレです。男女別の比較的新しいトイレです。

周辺の案内板

トイレから右の登山道へ戻る入口には、より見やすい案内板があります。

この案内図をスマホで撮影しておくと道に迷った時に役に立つのでおすすめです。

今回は一の鳥居の先で左へ進み、男坂を上って二の鳥居へ行く予定です。

そして下山では二の鳥居から女坂を通って一の鳥居へ戻ります。

整備された登山道

登山道は広くきちんと整備されており、とても歩きやすくなっています。

金刀比羅神社一の鳥居

駐車場から歩き始めて10分ほどで金刀比羅神社一の鳥居の前に到着します。

男坂と女坂の分岐

一の鳥居をくぐるとすぐに道が左右に分岐します。ここが男坂と女坂の分岐です。

女坂は岩場のないなだらかな登山道で誰でも歩ける道です。

一方、男坂は二の鳥居までずっと急な岩場の続く油断すると危険な道です。

今回は、男坂を経由するルートにしたので左へ進みます。

分岐にある案内板

案内板に大きく「男坂」、「女坂」と書かれていてとてもわかりやすくなっています。

男坂への登山道

男坂への道は、水場までは歩きやすい道になっています。

水場

坂道を少し下ると水の音が聞こえてきます。ここが男坂の入口になります。

男坂への分岐

ここはさまざまな方向への分岐点でもあり、男坂、見晴らしの丘、男岩・女岩方面への道の起点になっています。

男坂の登山道

男坂方面へ進むとすぐに傾斜が増し、石が多くなってきます。

男坂の岩場

大きな石の階段を上っていきます。

男坂の岩場

今までの登山道とは違い、道も狭く、崖も多くなってきます。

男坂の岩場

空が見えてくると岩場はさらにきつくなり、ルートを見つけるのが大変になってきます。

男坂の岩場

埼玉県内の山ではあまり見かけないペンキで登山ルートを示している場所もあります。

男坂の岩場

二の鳥居直下は、両手で岩にしがみついて登るところもあったりしますが、よく探せばもっと安全なルートもあります。

まわりをよく見渡しながらより安全なルートを探す練習にもなります。

日和田山手前にある二の鳥居より

やっと金刀比羅神社二の鳥居が見えて来ました。

金刀比羅神社二の鳥居に到着!

金刀比羅神社二の鳥居

駐車場から29分で金刀比羅神社二の鳥居に到着しました。

今年の夏はコロナだけでなく天候も悪く、久しぶりの晴れでした。

右奥に見えるのが東京都の大岳山で、そのさらに右には御前山が見えます。

巾着田

正面には、曼殊沙華で有名な巾着田が見えます。

このように川がまん丸に蛇行しているのを上から眺められる場所も珍しいのではないでしょうか。

二の鳥居鳥居からの展望

奥にはスカイツリーを始めとする都心の高層ビル群も見えます。

二の鳥居から日和田山へ(所要時間:約12分)

金刀比羅神社

二の鳥居の奥には、金刀比羅神社が建っています。

案内板

最初の目的地である日和田山へは、金刀比羅神社の右を通り過ぎで直進します。

階段

すぐに階段が見えてくるので、道なりに左へ上っていきます。

分岐

道なりに進むとすぐに道が左右に分岐する場所に出ます。

ここを右に進むとすぐに日和田山山頂に到着します。

左へ進むと日和田山山頂を経由せずに物見山方面へ向かいます。

日和田山に到着!

日和田山

二の鳥居から10分ちょっとで日和田山山頂に到着します。

山頂は樹木に囲まれていますが、東側のみ展望があります。

山頂は広くはありませんが、ベンチが3脚ほど置かれていて座って休憩することができます。

日和田山

山頂には、山頂名が書かれたポールが立っています。

日和田山からの展望

東側だけ展望が確保されています。冬の晴れた日は、正面に茨城県の筑波山が見えます。

日和田山からの眺め

標高305mながらなかなかの展望です。

日和田山からの眺め

こちらは南東方面で東京の高層ビル群も見えます。

日和田山から物見山へ(所要時間:約38分)

日和田山から物見山へ

日和田山から物見山へ向かうには、山頂を通り過ぎる感じで「日和田山」と書かれたポールの横を下って行きます。

物見山への登山道の様子

登山道はちょっと不明瞭なのですが、尾根筋を下って行く感じで進むとまき道と合流します。

物見山への登山道の様子

合流したまき道は粘土質でちょっと滑りやすいので注意が必要です。

物見山への登山道の様子

しばらくすると歩きやすい平らな道になります。

車道と合流

日和田山から15分ほどで白いガードレールが見えてきます。

ここで舗装道路と合流します。

舗装道路を下る

物見山へはこの舗装道路を左へ下って行きます。(右は高指山なのですが、私有地のため立入りはできません。)

屋根付きの休憩舎

舗装道路を道なりにすすむと、右側に屋根付きの休憩舎が見えてきます。

休日は小さな子供を連れた家族などのにぎやかな声が聞こえます。

物見山への途中にある公衆トイレ

すぐ横には新しく建て替えられた男女別のきれいな公衆トイレがあります。

集落の様子

このあたりには民家が数軒建っていて、一番奥の建物は「ふじみや」という小さなお店で飲み物や軽食があります。

屋内の休憩所からは富士山や大岳山方面の展望を楽しめます。

また日和田山などのピンバッヂも売っているようです。

登山口

小さな橋を渡ると右に赤いポールが見えてきます。ここが物見山方面への登山道入口になります。

坂道を上るとすぐに森の中へ入っていきます。

分岐

10分ほど森の中を歩くと道が左右に分岐している場所にぶつかります。

ここを右に進むと物見山で、左へ進むと物見山を経由せずに北向地蔵方面へ行きます。

ここは右へ進みます。

物見山に到着!

物見山

正面にベンチと山頂名の書かれたポールが見えてきます。

物見山の山頂に到着!と思いきや実はここは山頂ではありません。三角点のある本当の山頂は、写真奥の森の中にあるのです。

物見山山頂

ということで、山頂と間違えてしまう場所からさらに右へ100mほど右へ進み、森の中へ入ると中央に三角点が見えてきます。

物見山山頂三角点

これが物見山の三角点です。よく見ると「一等三角点」と書かれています。

さすが一等だけあってよく見る三角点よりも一回り大きいのがわかります。

物見山

三角点は森の中にあるので、日当たりの良い場所まで戻り、ベンチで休憩です。

駐車場からも物見山山頂まで、約1時間20分でした。

今回は4ケ月ぶりの登山だったのでここで引き返しますが、まだ歩けるという方は、ここから北向地蔵へ行き、そこから鎌北湖まで下り、そこから宿谷の滝を経由して物見山へ戻るとより歩きごたえのあるルートも設定可能です。

物見山から駐車場へ(所要時間:約58分)

金刀比羅神社二の鳥居

物見山からは来た道をひたすら戻り、ここ金刀比羅神社二の鳥居まで戻ってきます。

ここから男坂を下るのはちょっと危険なので女坂をのんびり歩いて下ることにします。

女坂の登山道

こちらが女坂の登山道です。男坂と違い、岩場は殆どありません。

登山道にある手すり

ただ途中で、平らな石のうえを歩かなければならない場所があり、そこは前日の雨などで濡れているととても滑りやすくなります。

そのためこのように山の中にある人工物としては不釣り合いなステンレス製の手すりが設置されています。

今回は濡れていなかったので問題ありませんでしたが、地面が濡れていると粘土質の土が登山靴のソールにべっとりついてしまい、手すりにつかまっていても転んでしまうほど滑りやすいので本当に注意が必要です。

ここの難所を過ぎれば危険な場所はありません。

駐車場までのんびり散策気分で下りましょう。

まとめ

記事を書く青年駐車場から日和田山まで写真を撮りながらゆっくり登っても40分ちょっと。

さらにそこから物見山までは、40分弱。

体力に自信のない方は、まずこのあたりの登山からはじめるのが不安がなくて良いのではないでしょうか。

事実、今回の登山では、近所の幼稚園児十数人が保母さんに連れられて女坂を登ってくる姿を見かけました。

恐らく二の鳥居が目的地だと思われますが、晴れた日は二の鳥居から展望を楽しむだけで満足できてしまうのがこのコースの良いところです。

二の鳥居までの往復であれば、1時間かかりません。

駐車場から二の鳥居へは30分ほどで行けてしまうのですが、二の鳥居までのルートは実は3本あります。

一番ポピュラーなのが女坂ルート。

こちらは幼稚園児でも登れるコースです。はじめてこの山に登る方は、このルートがおすすめです。

そして男坂ルート。

こちらは今回紹介しているルートで、幼稚園児は絶対に無理なルートです。安全なルートを見つけられるかがポイントになります。

最後は、見晴らしの丘ルート。

こちらは二の鳥居よりもさらに低い位置からですが、日高市街を見渡すことができる眺めの良い場所があるルートです。

ひと気が少ないので静かな山歩きを好む方にはおすすめです。

また男岩・女岩を経由し日和田山方面へ直接行けるルートもあり、低山ながらいろいろな表情を楽しめる山でもあります。

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